スーパーやコンビニでも広く売られているバランタインファイネスト。1,000円でお釣りがくるときもあるくらいリーズナブルで、大変助かっています。
そのバランタインシリーズのひとつで、バランタイン12年という銘柄をご存じでしょうか。
12年ものとなってくると5,000円台も出てくる中で、3,000円弱で手に入るリーズナブルさ。そして代表銘柄ともいわれる17年ものに勝るとも劣らないクオリティを誇る一本です。
今回は、このバランタイン12年をご紹介いたします。
基本情報
1910年、バランタインファイネストを完成させてから、この世界的に有名なウイスキーの誕生は始まります。
スコットランド全土から個性豊かな原酒を集めてブレンドしたブレンデッドスコッチウイスキーです。
今やスーパーでもコンビニでも取り扱っている銘柄ですから、バランタインと言えばファイネストを想像される方も多いことでしょう。
日本国内ではサントリーが販売を担っており、シリーズ全体としては8種類のボトルを扱っています。
他のシリーズについても関連記事としてご紹介しています。ご興味がありましたら、ぜひそちらもご覧ください。
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2,000円弱と破格でありながら上質な甘さを楽しめる一本。
甘めがお好きなあなたへ、いつもと趣向を変えていかがでしょうか。
スコッチウイスキーとして第2位
毎年、世界でどれだけの本数のウイスキーが販売されているか発表されています。バランタインシリーズはスコッチウイスキーとして第2位を誇る売り上げ実績があり、世界中から愛されています。
(ちなみにスコッチウイスキーとして第1位となっているのは、ジョニーウォーカーシリーズです。)
今回は触れませんが、近年ではインドウイスキーが世界的にも注目を集めており、ランキングにも常連として入ってくるようになりました。
(飲んでみたいインドウイスキーもたくさんありますので、そちらも後日ご紹介したいと考えています。)
盾に描かれているのは?
バランタインといえば、ラベルに必ず盾が描かれているのがお分かりかと思います。
なんともスコットランドらしいおしゃれな装飾ですよね。
しかもこの盾、ただのおしゃれのためのデザインではないのです。
よくよく見てみると、盾の内部には4つのイラストが描かれており、それぞれ「ポットスチル(ウイスキーを蒸留する機械)」、「樽」「大麦」「水」であることが分かります。
ウイスキーの出来に影響を与える4要素が描かれていたのですね。
特徴的なV字のラベル
銘柄を選ぶ際に最も重要な要素になるラベルですが、V字のラベルというのは非常に珍しいですよね。なぜこのようなデザインになっているのでしょうか。
V字にデザインされたラベルはシェブロンシェイプ ラベルと呼ばれ、紋章学では「保護」と「信頼できる働きを成した建築家」を意味します。
サントリー [Ballantine’s]より引用
紋章学からの考察というのも面白いですね。学術的には保護とか信頼という意味付けがなされているようですが、直感的に見てもV字デザインは凛々しさや高貴さ、美しさを感じます。
そういった意味で考えてみると、指輪にもV字リングというデザインがありますね。単体でもスタイリッシュで凛とした印象があり、重ね付けもできるということで人気を博しています。
少し蛇足ですが、V字にはそのように人々を引き付ける魅力があるということなのかもしれません。
レビュー
ネイビーのラベルがシックでかっこいいです。キャップ部分のアルミ箔も、より一層高級感を引き立ててくれますね。
比較的明るい金色をしている印象。楽しみです。
どんな香り?
まずはストレートから。
公式のテイスティングノートにもあるように、全体的には甘い香りを楽しめます。甘ったるいという感じではなく、さわやかな甘さと言ったところでしょうか。
バランタイン全体を通して言えることだと思いますが、やはりビギナーから上級者まで広く愛されるような香りづけがされています。とてもいい香りです。
それではロックにしてみます。
氷による加水があっても、甘さのバランスが崩れていないですね。すごい。12年の熟成がしっかりとした香りを残すのでしょうか。バランタインバレルスムースの時は少し物足りなさを感じるかなあという印象でしたが、バランタイン12年でしたらロックでもとても楽しめそうです。
最後にさらに加水して水割り/炭酸割りにしてみます。
花のような優しい甘さがふわっと残ります。グラスやジョッキを傾けて飲む直前のこの優しい甘さ、なんとも心地いい晩酌タイムを演出してくれます。
どんな味わい?
ストレートから頂きます。
甘さが際立つ香りとは裏腹に、甘さと辛さを兼ね備えた味わいです。甘すぎない一方でウイスキー特有のクサさはそれほど感じません。特に、舌の上に残る余韻はわずかに甘く、ナッツやバナナチップスと合わせると至福のひと時となりそうです。
続いてはロックで。
ロックによる加水があっても、全体的な味わいのバランスが崩れません。甘すぎないため飽きが来にくく、いくらでも飲めてしまうので要注意ですね。
最後に水割り/炭酸割りでいただきます。
ここまで加水してもそのままのバランスを保つ、さすがと言える仕上がりです。甘すぎないので食事とも相性がよく、一方でクサさもほとんど感じないことから万人受けしやすい銘柄です。
おすすめの飲み方は?
加水しても味わいが崩れないことから、ロックもしくは水割り/炭酸割りをオススメします。
爽やかなコクも残るので、食事との相性も抜群です。夏の暑い日に出来立ての揚げ物と一緒にぐびっといきたいですね。
みんなのレビュー
それでは、ECサイトで購入されている皆さんのレビューを見てみましょう。
なので、これをじっくり何日もかけて味わえば、ウィスキーのいろんな良さが分かってくると思う。
そうなった後、次は何飲もう、バランタイン12と比べてこんなふうに違うぞ、とやっていくとウィスキーが楽しめるはず。
バランスがいいことで、多くの方に愛されていることが見て取れます。ただ、お酒は適量が一番ですね。笑
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はバランタイン12年の基本情報から香りや味わいをご紹介いたしました。
バランスの取れたテイストで、かつ加水してもその味わいが損なわれにくいという特徴が、誰にでも愛されるウイスキーたらしめているのでしょう。
ぜひ皆さんの素敵なウイスキーライフのヒントになりますと嬉しいです。