ウイスキーを少し知りだしてくると耳に入ってくる銘柄、シーバスリーガル。

居酒屋ではなかなかお目にかかることがないですが、たまに訪れるバーでその名前だけ見たことがある、という方も多いのではないでしょうか。

ブレンデッドスコッチウイスキーも2000円を超えてくるとアルコール感が消えて一気に飲みやすくなります。その価格帯のウイスキーに飲み慣れてきたなというタイミングで気になりだす一本かもしれません。

今回は、ブレンデッドスコッチウイスキーから3000円台クラスのシーバスリーガル12年をご紹介いたします。

基本情報

まずは銘柄自体の基本的な情報からまとめていきます。アルコール度数やボトル展開、創業からの歴史について触れていきましょう。

700mL/40%のボトル

現在日本で展開されているボトルは、一般的なウイスキーボトルで700mLの容量タイプ。

アルコール度数も40%で同じく一般的。多くの方になじみやすい規格となっています。

製造はシーバスブラザーズ社が行っていますが、日本国内での販売はペルノリカールジャパン社が行っています。

代表格であるシーバスリーガル12年の他、年代物では最高25年まであり、樽を変えた派生銘柄までさまざま。

こちらでは記載いたしませんが、現在では8種類ほどが販売されています。

サントリーやアサヒと比べると、販路構築の観点からもお目にかかる機会は少ないかもしれませんね。

創業年と電話番号

シーバスブラザーズ社の前身となる会社は、1801年にスコットランド北東部のアバディーンで始まりました。

最初はウイスキーではなくワインを中心とした小売店でしたが、その小売店へ初代シーバスであるジェームス・シーバスが訪れたことからウイスキーブランドとしてスタートします。

空前のウイスキー絶頂期ということもあったのでしょう。1840年代にはヴィクトリア女王から勅許を賜るなどの名誉を受けます。

その後の1858年に、現在まで残るシーバスブラザーズ社が誕生しました。

面白いのが、本社の電話番号。1801年を特別な数字と考えており、関係する電話番号の末尾は全て1801にされています。

レビュー

イメージカラーはえんじ色のシーバスリーガル12年。盾を象ったラベルもイギリス王室御用達である貫禄を感じさせます。

ボトルキャップにもえんじ色のカバーが施されており、高級感がありますね。

どんな香り?

まずはストレートから。

公式のテイスティングノートにもあるように、全体的には甘い香りを楽しめます。バニラとヘーゼルナッツということのよう。確かに最初はバニラを思わせる甘い香りが楽しめますね。

その後は鼻の奥の方に蜂蜜のような丸い甘さが残る印象です。いい香り!

ラベルからはいかにも強そうな印象を受けますが、全然そんなことはありません。香りはものすごく優しいです。

それではロックにしてみます。

氷による加水があっても、甘さのバランスが崩れていないですね。すごい。12年の熟成がしっかりとした香りを残すのでしょうか。心なしか青りんごのような爽やかさが出てきます。最初だけストレート、2杯目にはロック、これでもかなり楽しめそうです。

最後にさらに加水して水割り/炭酸割りにしてみます。

アーモンドのような優しい甘さがふわっと残ります。グラスやジョッキを傾けて飲む直前のこの優しい甘さ、なんとも心地いい晩酌タイムを演出してくれます。

どんな味わい?

ストレートから頂きます。

一言で言えば丸いです!本当に40%もあるのかな?と思ってしまうくらいになめらかな舌触りで、さすが3000円台にもなるとアルコール感が皆無ですね。

舌先にはバニラのような甘さを感じますが、喉の奥の方ではビターチョコと柑橘系とを合わせたようなさっぱりとした刺激があります。独特なおいしさ!

特舌の上に残る余韻は甘さが強く、全体的にまろやかです。

続いてはロックで。

ロックによる加水があっても、全体的な味わいのバランスが崩れません。ベースとしては甘さが強い銘柄ですが、余韻やコクが複雑で飽きが来にくく、いくらでも飲めてしまうので要注意ですね。

最後に水割り/炭酸割りでいただきます。

ここまで加水すると、味わいとしては少し落ちてしまう印象。ハイボールや水割りでも十分楽しめるクオリティですが、本来の味わいを楽しむのであればなるべく加水しない方がいいかもしれません。

おすすめの飲み方は?

ぜひストレートで召し上がってください。丸い甘さを感じる香り・舌先が甘いのに後の方から感じるビターチョコがたまりません。

みんなのレビュー

それでは、ECサイトで購入されている皆さんのレビューを見てみましょう。

アルコールの刺々しさは無く、非常に飲みやすいウィスキー。同系統の味のジョニ黒よりもさらに飲みやすいと思う。
優しく飲みやすいウイスキー
久しぶりにシーバスリーガルをのみたくなって、ショットグラスで1杯
この香り、口に含んで飲んだ時に鼻から抜けてゆく余韻、いいですね
やはり美味しい

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はブレンデッドスコッチウイスキーからシーバスリーガル12年をご紹介しました。

甘すぎない香りと、リッチな余韻が楽しめる一本です。このあたりの価格帯からはアルコール感を一切感じなくなるのも特徴的。入門にも大変おすすめです。

皆さんの素敵なウイスキーライフのヒントになりますと嬉しいです。

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