値段の張るウイスキーは箱に入っているものですよね。
なんと1,000円前後で手に入るリーズナブルウイスキーでも箱に入った高級感のある銘柄があることをご存じでしょうか。
今回ご紹介するブレンデッドスコッチウイスキー、グランツトリプルウッドもそのうちの一つ。
もしかしたらお近くのドラッグストアやスーパーでも箱入りのものが見つかるかもしれません。
巷ではコークハイがベストと知られるこちらの一本。
果たしてどんな香りや味わいなのでしょうか。早速飲んでみました。
基本情報
三角形のボトルが特徴的なグランツトリプルウッド。2,000円しないお手軽ウイスキーとしては珍しく、箱に入って陳列されていることもあります。
また、他の銘柄と同様、グランツの中にも兄弟銘柄が存在します。
まずは銘柄自体の基本的な情報から見ていきましょう。
最もスタンダードな位置づけ
名前に「トリプルウッド」と入っていることから、サブ的な位置づけなのかと思ってしまいそうですが、意外にもグランツの中では最もスタンダードな位置づけの一本です。
もちろんグランツ8年・15年・25年と言ったら年数記載のボトルも存在します。加えて、トリプルウッドにもトリプルウッドスモーキーという兄弟銘柄が。
トータルでは7~8銘柄ほどが発売されている、(意外と?)大きなシリーズなんですね。
しかしながら現在日本での流通量は非常に小さく、なかなか手に入らないというのが現状です。
また、グランツトリプルウッドが発売される前にはファミリーリザーブという銘柄がスタンダードな位置づけとして知られていました。
スコッチ・スモーキーブームど真ん中銘柄
スコッチウイスキー、特にスモーキーなウイスキーをおうちで手軽に楽しもう!と宣伝が打たれて久しいですが、こちらのグランツトリプルウッドもまさにそのど真ん中銘柄と言えます。
詳細は次の章で記載しますが、スモーキーさをお手軽に楽しみたい方にとってはベストな一本でしょう。
もちろん、おカネを払えばいくらでも高くて美味しいスモーキーウイスキーを楽しむことは可能ですが、1,000円台前半でと考えると、驚きのクオリティです。
コークハイが人気!
後ほど触れますが、ぶれないスモーキーさが特徴のグランツトリプルウッドは、コークハイで楽しむにはうってつけの銘柄です。
黄金比は1:3。
一般的なハイボールは1:4が理想と言われますが、それよりも少し濃いめで作ることによって、ウイスキーの辛さとコーラの甘さとの絶妙なバランスを楽しめます。
レビュー
どんな香り?
まずはストレートから。
最初はどうしてもアルコール感というかピリッとしたような香りが入ってくる印象。こればっかりは仕方ないかな。
ただその後はオレンジともバニラともいえない甘い香りを楽しめます。砂糖菓子を思わせるようなどっしりした甘さではないですね。
それからは乾いたスパイシーな香りが遅れて到着する感じです。
ロック、そして炭酸割りにしてみます。
さすがにかなりアルコール感は薄まり、クリアな香りになります。
一方でスパイシー感といいますかスモーキーな香りはずっと残り続けるので、お手軽にスモーキーなウイスキーを楽しみたいという方にはオススメできます!
どんな味わい?
ストレートから飲んでみます。
ピリッとしたアルコール感が舌先にあたり、最後までじんわりと続きます。
口に含んだ後もスモーキーないい香りが鼻から抜けていくので、その点は非常に高評価なのですが、味わいとしてのアルコール感が意外と長続きするためストレートで飲むのはなかなか難しいと感じます。
炭酸割りでいただきます。
アルコール感は完全に消失。舌の真ん中あたりに蜂蜜のような甘さがふわっと広がったかと思うと、スモーキーな余韻が5秒~10秒ほど続きます。美味しい。
加水しても弱まらないスパイシーさや草っぽさ、かなりクオリティが高いと感じます!
これはなるほど、甘いコーラと割っても美味しいわけです。むしろコーラと合わせたい。
おすすめの飲み方は?
圧倒的にハイボールをオススメいたします。価格帯としてはバランタインやブラックニッカリッチブレンドなどと同じ部類ですが、その中でも特にスモーキーよりで重めのテイスト。
ハイボールにしてもその特徴がぶれず、燻製チーズなどと一緒に召し上がると止まらないこと間違いなし。
一方でロック・ストレートではピリッとしたアルコール感が否めず、あまりオススメできないというのが正直なところです。
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加水にも強く、どんな飲み方にも対応できる銘柄。
それでいて2,000円クラスであり、コスパに優れます。
一家に一本、常備しておきたい万能なウイスキーです。
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甘さが特徴のこの2本。
あなたに合うのはどっちの銘柄?
みんなのレビュー
それでは、各種ECサイトで購入されている方のレビューも見てみましょう。
ボトルの形も個性的な形をしていて個人的にはその見た目もGoodですね!
心地よい渋みと杏子のような風味が美味しく、値段の割りに複雑な味を楽しめると思います。
トンカツとは確かに合いそうですね!シングルモルトの独特な香りがお好みの方や、ブレンデッドでも3,000円以上するウイスキーに飲み慣れている方では、少し物足りないかな?というレビューも見受けられました。
しかし「高くて美味い」が通用しないウイスキーにおいて、この価格帯でこのクオリティは素晴らしいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ブレンデッドスコッチウイスキーからグランツトリプルウッドをご紹介いたしました。
加水してもどっしりと残るスモーキーさがあり、特にコークハイにすることで花開くフルーティさも楽しめる一本です。
皆さんの素敵なウイスキーライフのヒントになりますと嬉しいです。