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ウイスキーの味とか香りとかって、調べたけどなんか難しい!
特に表現が独特じゃない?分かるような分からないような…

分かるなー、私も最初はピーティって何?甘そう。って思ってたよ(笑)。

そう、まさにピーティって良く分からなかった!

今回は味とか香りに影響を与えるものや、シンプルな味わい方を解説していくね!
今回の解説を聞けば、ウイスキーの違いを知るうえで必要なポイントや、味わうときに意識すべきポイントが分かるようになるよ!

よろしくお願いします!

味や香りに影響を与えるものは?

原料や製法、またどこで作られるかによって、ウイスキーの味わいは大きく変わってきます。ここでは、初心者の方でもシンプルに楽しめるものとして、「原料・水・酵母」「ピート」「熟成樽」「蒸留」についてご紹介します。

原料・水・酵母

ウイスキーは様々な穀物を主な原料としています。ウイスキーに使われる穀物としては主に以下にあるようなものがメジャーです。

  • 大麦
  • トウモロコシ
  • 小麦
  • ライ麦
  • オート麦

当然ですが、どの穀物を使うのかに加えてその穀物の出来の良さもウイスキーの質に影響を与えます。まずは「モルトウイスキー」と言われたら大麦、「バーボン」と言われたらトウモロコシ、の2つを覚えておけば十分でしょう。代表的な銘柄まで言えたら一気にあなたもツウですね。

まずは原料によってカテゴリも味も違うんだっていうことを覚えよう!

味の違いに影響を与えるものは数多くあるので、どの原料を使えばどんな味になるとまでは一概に言えません。しかし、一般的に大麦・トウモロコシは甘みのあるウイスキーになりやすく、ライ麦を使うとカラッとスパイシーなウイスキーになりやすいことが知られています。

原料として欠かせない「水」。これは仕込み水と言われ、ウイスキー製造の多くの工程で使われます。硬水を使うのか軟水を使うのかでも味は違います。これは、ミネラルがどの程度含まれているかによってこの後ご紹介する酵母の働きが変わってくるからなんですね。

そして発酵に必要な酵母も重要な働きを担っています。そもそもなぜ酵母が必要なの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。酵母は、原料となる穀物に含まれる糖分を食べて、代わりにアルコールを出してくれる微生物なのです。ウイスキーづくりには絶対に欠かせないニクいやつだったんですね。

特にウイスキーづくりにおいては、アルコールを出してくれるのと同時に香りにも影響を与えます。だアルコールを作るだけでなく香りづけにも重要な要素になる酵母、ウイスキーの作り手は酵母選びにも全力です。

穀物と水と酵母、この3つから出来るお酒って連想出来ないかな?

え?えーっと・・・なんかビールに似てるなって思った

すごい!その通り。ある意味ビールとウイスキーは親戚みたいなものだね~

ピート

ピートとは泥炭のことで、読んで字のごとく泥状の炭のことです。何千年、何万年とかけて積み重なった動植物の死骸から出来上がります。石油などの化石燃料と似ていますね。余談ですが、肥料としても使われています。

炭なんていつ使うの?と思われるかもしれません。ウイスキーを作る工程の中で、大麦を乾燥させる部分があります。この時に火を焚くのですが、そこでの燃料として使われます。燃料として使うことによって発生する煙が、感想とともに大麦麦芽に吸収され、あのウイスキー独特の”消毒液の香り”が生み出されます。(もちろん消毒液だけでなく様々なピート香がありますよ!)

ウイスキーブームも相まって、近年ではピートの採掘量が増えています。一方でピートが出来上がるまでにはとんでもなく長い時間がかかります。生産量よりも消費量が上回っていることも知られており、今後はピート香のするウイスキーが貴重になっていくかもしれませんね。

熟成樽

ウイスキーが出来上がるまでに最も長い時間をかける工程(熟成)で使われる樽。たかが樽と侮ることなかれ。どんな樽を使うかによって仕上がりが変わってくるのです。

ウイスキーの香りを嗅いだ時に、「バニラみたいな香りがする!」と思ったことはありませんか?あのバニラのような香りの成分は、蒸留後のウイスキーと樽に含まれる成分とが反応しあってヴァニリンという化合物に変換されて出てくるものですあの甘い香りはこのヴァニリンの仕業だったんですね。

どの木材から作られた樽かによって、ウイスキーに移りこむ香りが異なるのは想像しやすいと思います。例えば日本原生の樫や楢を使うことで、花や果物のような甘い香りがつくことが知られています。

ウイスキーの熟成用に新品の樽を使うこともありますが、面白いのはシェリー酒やワインを熟成するのに使った樽を”中古”として使うこともあり、こうすることでシェリー酒の香りがついたりとオリジナリティーあふれるウイスキーを作ることが出来るようになるのです。

ちなみにウイスキーってなぜ茶色なの?と思われた方はいませんか?お察しのいい方はお気づきの通り、樽の色が染みついているからなのです。実は蒸留直後は無色透明なウイスキーの原液も、時間をかけて熟成させることであの琥珀色が出来上がっているということなんですね。

蒸留

蒸留ってなんだっけ?理科の授業でやったことあるけど…と思ったそこのあなた。安心してください。簡単に説明すると、モノの沸騰する温度はそれぞれ違うという原理を使って、不純物を取り除きピュアなアルコールを取り出そうという工程のことです。

ウイスキーにおける蒸留には大きく2種類、単式蒸留と連続式蒸留と呼ばれるものがあります。特徴は次の通り。

単式蒸留:時間をかけてじっくり → 複雑で重厚な味わいになりやすい

連続式蒸留:次々と大量に → 雑味が取れて透き通った味わいになりやすい

香りを楽しんでみよう!

気に入ったウイスキーボトルを買ってきて最初に封を開ける瞬間、わくわくしますよね。こくこくと音を立てながらグラスに注いだら、香りを楽しんでみましょう!

香りを楽しむときに注意することは、いきなりグラスに鼻をつけて嗅がないということです。ウイスキーはとても香りが強いお酒。それでいて非常にアルコール度数も高いので、いきなり近くで嗅いでしまうと一気に鼻がマヒしてしまいます。

まずは10cm~20cmくらいグラスを遠ざけて嗅いでみましょう。存分に香りを楽しんでから、最後に鼻をグラスにつけるくらい近づけ、一番おいしい香りを感じ取ってみてください。

玄人がいう「〇〇のような香り」って、正直良く分からないことありますよね。この香りってどうやって表現したらいいんだろうと悩むことがありますが、そんなときはフレーバーホイールを使ってみましょう。

最初は甘いのか、草っぽいのか、煙たいのか、そのくらいだけでも大丈夫だよ!

テイスティングしてみよう!

香りを楽しんだらいよいよ味わいを楽しむ時間です。一言で味と言ってもウイスキーには時間経過で味が複雑に変わっていくという特徴があります。まずは次の3点にだけ絞って楽しんでみるといいでしょう。

①舌で楽しむ(最初に舌先で感じられる味わい)

②喉元で楽しむ(飲み込んだ時に喉元で感じる味わい)

③余韻を楽しむ(飲み終わった後に口中や鼻に残る味わい)

テイスティングに正解はありません。難しく考えず、思った通りの表現をしてみましょう!この3つを組み合わせれば、”このウイスキーらしさ”が見えてくるでしょう。

舌で楽しむ

口に含んだ後に真っ先に感じる味わいです。例えば「アルコール感が強くぴりぴりする」、「とろみを感じて滑らかな舌触り」こういった表現が挙げられますね。舌の上で転がしながら、そんな味が隠れているのか探してみましょう。

喉元で楽しむ

舌で転がした後はのど越しを楽しんでみましょう。「なめらかに滑るような」とか、「ざらざらで焼けるような」とか、そういった表現が出来るかもしれません

余韻を楽しむ

ウイスキーを飲みこんだ後は口の中に残る香りを存分に楽しみましょう。ウイスキーによってこの余韻が全然違っていて、まさにウイスキーの醍醐味ともいえる楽しみ方です。「焦し砂糖のような甘さが残る」、「ナッツか干し草のような乾いた香りが残る」などと表現できそうです。

まとめ

どういう楽しみ方があるのかなんて知らなかったから勉強になった!

見方が分かると一気に面白くなるよね!
プロみたいに難しい表現を使う必要は全然ないよ♪

むぎのコメント

ウイスキーはすごく身近で楽しいお酒だよ!

まずは知ってる銘柄からでも大丈夫だから、

“味わって”飲んでみてね♪

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