カナダの州名、アルバータを冠するカナディアンウイスキー。100%ライ麦のウイスキーだからきっとキレッキレの辛口なのかな?と予想しながら購入。個人的にはライウイスキーは少し苦手なタイプだったのですが、驚くべきことにとってもさわやかで飲みやすい一本でした。
今回はカナダで飲むからディアンウイスキー1本目としてこちらの銘柄をご紹介。
基本情報
まずは銘柄自体の基本的な情報からまとめていきます。アルコール度数やボトル展開などついて触れていきましょう。
大型のボトルは一般的な大きさで750mL。アルコール度数は40%ですのでこちらも一般的です。カナダ アルバータ州に本社を置くAlberta Distillers Ltd(アルバータディスティラー)が製造、販売はサントリー子会社のビームサントリーが担っています。
国内では入手困難に…
2023年2月現在、日本での販売は終了しており、日本国内での入手がやや困難になっているようです。カナダも日本もウイスキー大好きなんだから日本にも届け続けたらいいのに!
なお国内で流通していた際の小売価格は約2,000円ほどで、カナダ国内では$30(約3,000円)程度でした。
もともとはカナダ限定で流通していた銘柄でしたが、カスクストレングスが発売されてからはカナダの外へ流通するようになりました。カスクストレングスがよほど人気だったのでしょう、アメリカでも瞬く間にこのオリジナル銘柄も知名度を上げていったのだとか。
レビュー
実際に頂いた感想をまとめていきます。
こちらのボトルに限った話ではありませんが、開けたてのボトルを注ぐときのコクコク言う音、小気味よくて大好きです。
アルバータプレミアムは、注いでみると少し濃い黄金色といった具合でした。力強そうだ。
どんな香り?
まずはストレートから。
ライ麦100%というだけあって最初は「カラッとした香りかな」なんて予想していましたが、予想に反してやわらかい甘さがメインでした。この辺りはさすがカナディアンウイスキーらしいですね。
キャラメル感、わたあめ屋の前を通り過ぎたときに感じる香り、そんな印象です。
いわゆるスモーキーな香りといわれるようなものはありません。
続いてロックで。
「甘いウイスキー」という印象とは裏腹に、甘さが少し和らいで爽やかさが前面に出てくる印象がありました。
全体的な仕上がりとしては変わりませんが、やや加水で和らぎすぎかな?というような印象も。
それでは水割り/炭酸割りにしてみます。
水による加水があると、香りは急激に弱くなってしまう印象です。この辺りは熟成年数やピートの有無によっても分かれるところでしょうか。
ストレートで甘い香りがあるというイメージが無かったら、少し難しいかもしれません。冒頭でも記載した通り、個人的にはライウイスキーが苦手なタイプなのですが、この香りは好きですね。他にもライウイスキーを嫌煙されていた方がいたら、ぜひ一度試してみていただきたいくらいです。
どんな味わい?
ストレートから頂きます。
甘さメインの香りとは裏腹に、さすがライウイスキー、カラッとしたスパイシーさが前面に出てきます。
ライウイスキーらしい辛口テイストが好きな人、ショットでさっぱり飲みたい人にはいいかもしれません。
続いてはロックで。
加水によってライ麦由来の辛口さがやや失われますが、それでも確かに感じることができました。加水の程度以上に失われている感があり、ライウイスキーとしてしっかり楽しみたい方であればストレートもしくはロックまでにしておいた方がよさそうです。
一方で、加水によってなのか少し甘味を感じられるようになり、ライウイスキーに抵抗があった方でも楽しめる味わいに変化しているような気がします。
最後に水割り/炭酸割りでいただきます。
ストレートの時に最初に感じられたスパイシーさはグッと薄まってしまう印象はありますが、のど越しと後味がさわやかで美味!ライ麦の乾いた甘さでしょうか、最初から最後まで続きます。
最後まで、と言ってもしぶとく残るわけではなくキレもいい感じ。食事の邪魔をする甘さではなく、さわやかな甘さなので、飲みすぎ要注意ですね。日本にコアなファンがいるのも納得でした。
おすすめの飲み方は?
間違いなくストレート、もしくはロックでしょう。ライウイスキー好きな方には価格帯から考えてもかなりコストパフォーマンスに優れる一本です。
一方で、私のようにライウイスキーを日常的に飲まない方や初めて挑戦される方は炭酸割でもいいかもしれません。ただ炭酸割として楽しみたいのであれば、他のウイスキーを検討されてみてもよろしいかと。
みんなのレビュー
それでは、各種ECサイトで購入されている方のレビューも見てみましょう。
そしてスムースな酒の宿命ともいえる日持ちの悪さもあまりありません。5日ぐらいならほとんど変化しないどころか、すこし厚みが増す印象すらあります。
※カナディアンクラブの12年、クラウンロイヤルなども同程度にウマイのですが、あれらはあまり日持ちしないのです(2~3日でけっこう劣化する)
ちょっといいカナディアンウィスキーでは一番オススメ
初めてライ100%のカナディアンウイスキーというのを飲みました。
ライウイスキーというと、すごくスパイシーなイメージがありますが、飲み口もすこぶるまろやかで、
ハイボールにしても、スムースで美味しく飲めます。
香りにも特徴があって、甘いバニラのような香りのどこかに、梅酒のような果実の香りがするのが好きです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
カナディアンウイスキーからアルバータプレミアムをご紹介いたしました。
カナダの中でも人気の高いライ麦100%ウイスキーですが、スパイシーすぎずライウイスキーに挑戦してみようかな?という中級者からライウイスキーのとりこになっておられる上級者の方へお勧めできる一本かと思います。
皆さんの素敵なウイスキーライフのヒントになりますと嬉しいです。