トランプのキングのようなイラストでおなじみのブラックニッカ。とんでもなく安いことでも知られています。
そのブラックニッカシリーズのなかでも上位クラスに位置するブラックニッカリッチブレンド。
ブラックニッカクリアはそんなに美味しくなくて…という印象がある方も、むしろそういった方でこそ、ブラックニッカに対するイメージが変わるかもしれません。
それでは、今回はこちらの一本をいただきます。
基本情報
まずは銘柄自体の基本的な情報からまとめていきます。
アルコール度数やボトル展開、日本における製造流通などついて触れていきましょう。
180mL小瓶から4Lペットまで
現在日本で展開されているボトルは4種類です。
最も小さいもので180mLの小瓶タイプのものから、一般的な700mLボトル、そして業務用のペットボトルタイプとして2.7Lと4Lのタイプが用意されています。
アルコール度数はどれも40%であり、最も一般的なウイスキーと言えるでしょう。
公式はロック推し
ブラックニッカの公式サイトを覗いてみると、「ふわっと甘い香りが、ロックにちょうどいい」というコンセプトメッセージがトップに出てきます。
ロックグラスを傾ける若い男性の写真もあり、グラスと氷がぶつかり合うときの小気味いい音が脳内再生されます。
シリーズの他の銘柄、例えばブラックニッカ ディープブレンドでも、ロックグラスが前面に飛び込んできますので、ロックで飲んでみたいなあという衝動にかられます。
ただキーメッセージとしても「ロック」が前面に出てきているということを踏まえると、シリーズ中ではこのリッチブレンドをロック推しとして構えているのだと伺えます。
関連記事へリンク!
ブラックニッカのなかでもスモーキーさを楽しめる一本!
1000円台のウイスキーもここまで進化しました。
ハイボール需要にも応えたい?
ロック推しであるキーメッセージもある一方で、2.7Lや4Lの業務用ペットボトル展開もされていることを踏まえると、ハイボール需要にも応える位置づけであるのでしょう。
居酒屋で提供されるのだとしたら、ぜひ「ワンランク上のブラックニッカ」とご紹介いただきたいですね。
正直なところ、ブラックニッカと聞くと安いウイスキーという印象もあります。
居酒屋で「ニッカハイボール」と言われたら注文するかどうかを迷ってしまいそうなイメージがありますので、ぜひリッチブレンドと分かるようになるといいなあと。
レビュー
実際に頂いた感想をまとめていきます。
こちらのボトルに限った話ではありませんが、開けたてのボトルを注ぐときのコクコク言う音、小気味よくて大好きです。
ブラックニッカリッチブレンドは、注いでみると少し薄っぽい黄金色といった具合ですね。
どんな香り?
まずはストレートから。
公式のテイスティングノートにもあるように、さわやかな甘い香りが真っ先に入ってきます。思っていたよりもフルーティです。ただ甘すぎるわけではないのが面白いところ。
ドライナッツのような乾いた感じか、イメージとしてはひまわり畑にいるような、そんな印象。
いわゆるスモーキーな香りといわれるようなものはありません。
続いてロックで。
「甘いウイスキー」という印象とは裏腹に、甘さが少し和らいで爽やかさが前面に出てくる印象がありました。
全体的な仕上がりとしては変わりませんが、やや加水で和らぎすぎかな?というような印象も。
それでは水割り/炭酸割りにしてみます。
水による加水があると、香りは急激に弱くなってしまう印象です。この辺りは熟成年数やピートの有無によっても分かれるところでしょうか。言われてみれば甘い香りがするかも・・・?という程度。
ストレートで甘い香りがあるというイメージが無かったら、少し難しいかもしれません。
ただこの価格帯を考えると、中には加水してもなお消毒液のような香りが残っているものもある中で、非常に良い仕上がりと思えます。
どんな味わい?
ストレートから頂きます。
柑橘系のような甘さとも渋さとも言い難い乾いた味わいがスッと立ち上がります。
面白いのが、その味わいがすこーしずつ薄れていく中で、まろやかな味わいが主張してくるといった感じです。
これがおそらくラベルにも書いてある「なめらかなコク」と「おだやかな余韻」なのかな。
続いてはロックで。
香りに関しては加水で少し弱まっちゃうかなーといった印象でしたが、味わいについてはそんなことはありませんでした。
ストレートの時のようなまろやかな甘みも感じられ、非常に美味!
おそらくグレーンの甘みなのでしょうか。
最初は立ち上がりの早い爽やかさを楽しめます。しかしその後は骨太な甘みがどっしりと構えているおかげで、その爽やかさがひいていく中でベースにある甘みを楽しめるという、2段構え。
香りももちろんですが、味わいで勝負しにきているなと感じる銘柄です。ロック推しも納得。
最後に水割り/炭酸割りでいただきます。
ロックの時に最初に感じられた爽やかさはグッと薄まってしまう印象はあります。
ただ自慢の穀物由来の乾いた甘さが最初から最後まで続きます。
最後まで、と言ってもしぶとく残るわけではなくキレもいい感じ。
食事の邪魔をする甘さではなく、さわやかな甘さなので、飲みすぎ要注意ですね。
これは確かに業務用ペットボトルも投入するわけです。
おすすめの飲み方は?
公式の通り、ロックで召し上がるのがいいでしょう。ただ個人的にはどれも甲乙つけがたいくらい美味しいです。
ロックはロックで香りを楽しむことが出来ますし、ハイボールも暑い夏にはぐびぐびイケてしまう軽いテイスト。
ぜひ順繰りにすべて試してみてください!
みんなのレビュー
それでは、ECサイトで購入されている皆さんのレビューを見てみましょう。
1000円台のウイスキーをハイボールで飲むことが多いのですが、コレをハイボールにすると爽快な印象のハイボールになります
マイルドな飲み味のハイボールも好きですが夏場はリッチブレンドが良いと思います
アルコールの刺激が引いて行くと甘味が余韻として残ります。個人的なおすすめはストレートですが
アルコール刺激が苦手ならウィスキーと水を1:1くらいで割って
少しずつ水を足しながら丁度いい割合を探っていくと良いと思います。
関連記事へリンク!
カフェグレーンの優しい甘さと穀物由来の乾いた甘さが同時に楽しめる一本!
食事にも合うので飲みすぎ注意です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はブラックニッカリッチブレンドをご紹介いたしました。
ぶれない甘さが特徴で、ストレートから水割りまでバラエティ豊かに楽しめる一本であること間違いなしです!
ぜひ皆さんの素敵なウイスキーライフのヒントになりますと嬉しいです。
関連記事へリンク!
ブラックニッカ直接対決!
甘さが特徴のこの2銘柄ですが、果たしてどんな違いがあり、どのような楽しみ方が出来るのでしょうか。
あなたにぴったりの一本はどちら?