シングルモルトのスコッチウイスキーのなかでも、甘くてフルーティなことで知られるカリラ。

ただ、ウイスキーを意識して探してみないと、なかなか目にする機会の少ない銘柄でもあります。

今回はサタデーナイトに訪れたバーで頂いたこちらをレビューいたします。

モルトファンが一度はまったら抜け出せなくなるというアイラ島のウイスキー。果たしてその魅力はいかに。

基本情報

おしゃれなウイスキー好きさんが集まるバーで。
カリラ12年ストレートをいただきます。

まずは基本情報から触れていきます。

そもそもアイラ島とは?どんなボトルが展開されているの?そういったポイントから見ていきましょう。

スコッチの聖地「アイラ島」出身

スコットランドの中でも最も西に位置するのがアイラ島で、大きさとしては淡路島とほとんど変わりません。

それほど大きくない島なのにもかかわらず、このアイラ島だけでも8つの主要な蒸留所があることが知られています。

例えばピーティな(いわゆるクサい)香りが楽しめることで知られるボウモアやラフロイグ、ブルックラディなどもこのアイラ島のウイスキーの仲間です。

なぜこれだけ有名なウイスキーが淡路島ほどの小さな島に密集しているかというと、ピート湿原が後代に広がっているからなんですね。

大麦麦芽を乾燥させる過程で焚かれるこのピートが、ウイスキー自体に独特の香りを残します。

豊富に採れる分ふんだんに使えるわけで、これだけ多くの人気ある蒸留所が立ち上がっているのですね。

余談ではありますが、ピートも化石燃料の一種。良質なピートが出来上がるまでにかかる年数は途方もなく長いものです。

近年では、ピートの消費量が生産量を上回ってしまっているという問題が浮き彫りとなっており、将来的にはアイラ島のウイスキーも希少価値が上がっていく可能性があります。

公式テイスティングノート

メーカーが公式に発表しているテイスティングノートをご紹介いたします。

フレッシュ、甘くフルーティで、スムーズなボディのカリラ12年は、淡い麦わらの色とデリケートなバランスの味わいを持ちます。クリーンで食欲をそそる香りの中にかすかな柑橘系のフルーツとほんの一筋のスモークが包まれています。しっかりとしてスムーズ、始めは甘く、その後にフレグラントで甘いスモーキーさと長く尾を引くフィニッシュが続きます。

MHD より

慣れておられる方からしたら、このテイスティングノートを見ただけで味わいが想像できそうなくらい、繊細な解説ですね。

ボトル展開

現在では700mLボトル/43%のものが流通しています。

一般的なウイスキーと比べると、若干アルコール度数が高い銘柄ですね。

ちなみに、シリーズ累計で世界一販売されているブレンデッドスコッチウイスキー、ジョニーウォーカーのキーモルトであることも有名です。

レビュー

それでは早速頂いてみましょう。

今回はバーで頂いた銘柄ですので、ストレートのみのレビューとなります。

どんな香り?

優しいスモーキーさです。アイラ島と言えばスモーキーな銘柄が多いことで知られていますので、ガツンとピート香がくるかとおもいきや、すごくソフト。

公式のテイスティングノートにもある通り、柑橘系を思わせるような爽やかさも感じられました。

同じ場所、同じタイミングで飲み比べてみないと分かりませんが、おそらくアイラのシングルモルトウイスキーの中では最もスイートではないでしょうか。

ただ甘いわけではなく、しっかりとピート香も感じられます。一方で、アイラ独特の「潮の香りのするピート香」は弱いように感じました。

「シングルモルトに挑戦してみたいけど、あのセイロガンみたいな香りが苦手で…」という方にはぴったりかと思います。

どんな味わい?

それでは味わっていきます。

すっきりとした甘さです!カラメルのようなズシンとした甘さではないので、ドライナッツやバナナチップと合わせるとたまりませんね。

公式テイスティングノートにもある通り、余韻は長いです。一口で15秒くらいは楽しめます。

ピート香も楽しめながらスイートな味わいもあり、長くも比較的軽いテイスト。

アイラモルトに初めて挑戦する!という方には最適な銘柄と感じます。

みんなのレビュー

それでは、ECサイトで購入されている皆さんのレビューを見てみましょう。

美味しいです。個性的ではないものの荒々しさはある。
ラフロイグというよりはアードベッグに近い感じかな。
アイラらしさはあるんだけど、そんなに個性があるわけではない。

ジョニーウォーカーグリーンラベルを飲んでみて、
美味しいと思う人はぜひ試してみてください。
個性は強くないが、強い香り
ピート臭も穏やかで、なかなか良いと思う。
上品な美味さ、香り、初心者の方にもオススメできます。ボトルも美しく、リピートします。
上品なウイスキー

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はシングルモルトウイスキーからアイラ島のカリラ12年をご紹介いたしました。

アイラ島と言えば潮の香りを含んだピート香で有名なウイスキーが多いですが、その中でもスイートな香りと味わいが楽しめる銘柄です。

そのため、アイラらしい香りを楽しみたいという上級者から、シングルモルトに初挑戦してみるぞ!という初心者の方まで、広くオススメできる銘柄です。

あなたの素敵なウイスキーライフのヒントになりますと嬉しいです。

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