食べログ「3.5」のブランディング

「どこか美味しいお店知らない?」と聞かなくても、スマホ一つで簡単にお店を調べられる時代。私自身もお店を調べようと思ったら無意識のうちに食べログを開いています。

食べログと言えば、五つ星でお店をスコアリングしているグルメサイトとして有名ですね。3.5を超えると一気に信頼感が増すイメージがあります。Googleのレビューや一休などでは4以上も多くみられますし、ここまで食べログに慣れる前までは「3.5なんて普通くらいってこと?」くらいの印象でした。

それを踏まえると、3.5以上は高評価というブランディングがなされているのはすごいですよね。思うに、「スコア3.5以上ということは、上位○%に位置しています」と公表したうえ、それこそ口コミでその情報が広まっていったというのが大きいと感じます。

「よさげ」なバーを見つけて

さて、冒頭からまとまりのない話となっていますね。本題に移りましょう。先日、居酒屋での同僚と飲んだ後1次会で解散となりましたので、ふらっとバーでも寄ってから帰ろうと思い、食べログで現在地検索。繁華街ということもあり、徒歩圏内に3店舗ほどバーを見つけることが出来ました。

せっかくならそこそこ評価の高いバーに行ってみようかな、ということでもちろん3.5以上のお店をチョイス。

クラシックな外観に期待膨らむ

歩いて行ってみると、入り口は木製のアンティーク調なドアで、真鍮風の取っ手がついています。脇には店名が描かれた長方形の看板があるだけで、ここにバーがあると知らなければ素通りしてしまいそうな店構え。

これだけでおしゃれさもあり、入る前から期待を膨らませてくれます。きっと博識なオジサマたちがグラスを傾けながら葉巻でも吹かしているのかな、なんて思ってしまいそうな。

ドアを開けると、薄暗い店内に7人ほどが掛けられるくらいのバーカウンター。すでに4人ほどの先客がおられ、各々お酒を楽しまれているようです。奥にはマスターと女性スタッフが一人ずつ。

雰囲気よし!カウンターに案内されると同時にとりあえずの一杯を注文してお店を見渡す。この待ち時間も楽しいんですよね、薄暗い店内に光る数々のボトルたち。こんなホームバーが家にもあったらなあなんて妄想を膨らませるのもオツです。

いざ注文するも

注文したドリンクが届き、さあ香りからしっぽり楽しむぞという段になって、少し違和感を覚えだしました。

やたらと大きな話し声と笑い声。隣に掛けている二人組の女性客の談笑からですが、明らかに雰囲気に合っていないほどの大きさ。

お酒が回ってたまたま声が大きくなってしまったのかな?とも思いましたが、まるで学生御用達の大手焼き鳥チェーンのようなけたたましさ。

もう一組の先客にも目を向けると、隣の女性客同様にマスターと爆笑。楽しいお酒は素敵ですが、バーの雰囲気が台無しと言わざるを得ない状況でした。

「客層」も重要な要素

当たり前といえば当たり前ですが、お店の評価を単一のスコアで評価したものでは、自分が求めているお店かどうかを判断することは難しいですよね。

食事自体への期待が大きいのか、景色を楽しみたいのか、はたまた今回のように店内の雰囲気を大事にしているのか。

ことバーに関しては、雰囲気を重視してこられるお客さんが多いように思います。インテリアやボトルの配置はもちろんですが、時間を共にする「客層」も雰囲気に影響を与える重要な要素の一つです。

さらには、懇意のバーテンダーと話したいという動機で来店するお客さんもいます。そう考えると、バーの雰囲気はマスターだけではコントロールしきれない部分も多数存在するわけです。

食べログ3.5だからアタリだとか、instagramで見た写真がおしゃれだから安心だとかというのは、もしかしたらバーには当てはまらないのではないかと思うこのごろであります。

いいバーはどうやって見つける?

じゃあどうやってアタリのバーを探せばいいの?という疑問が出てこようかと思います。身もふたもない話ですが、本当に自分が心地よいと感じるバーを見つけることばかりは、自分で足を運んでみるしかないと考えます。

もちろん、立地や価格帯をみるだけでもある程度判別できるかと思います。ただ、時間を共にするお客さんやバーテンダーと仲のいいお客さんの情報については、なかなかインターネットには載ってきません。

視点を変えてみれば、むしろバー巡りにはこういった楽しさがあるかもしれません。ここでしか飲めないカクテルがあるということでもない限りは、乱暴な言い方をすれば提供されるドリンクはほぼ同質です。年代物のウイスキーをどれだけ扱うかなどのラインナップももちろん重要ですけどね。

押さえるべき1次情報

お気に入りのバーを見つけるにあたっては、求めるドリンクがあるかどうかに加え「どんなお客さんが多いのか」「自分が足を運んだのは何曜日の何時なのか」を1次情報として覚えておくといいと考えます。

私の家の近くにあるバーに関して言えば、普段の平日だとカウンターに2人~3人ほどの個人客が来店されており、しっぽり飲めるという雰囲気です。一方で金曜日の23時ごろにもなるとバーもテーブル席も満席近くまで来客があり、軽い居酒屋のような雰囲気になります。

食べログ評価をみると、お世辞にも名店とは言えないのですが、それでも2通りの楽しみ方ができるバーですしラインナップも多い。そんな素敵なバーなんですよね。

バー探しに関してはインターネットによる情報だけでなく、直接飲みに行くことこそが醍醐味だと思って、ぜひバー巡りを楽しんでほしいです。

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