あなたはどっちの○○?シリーズ第2弾。今回は、ブレンデッドスコッチウイスキーからジョニーウォーカーブラックラベルとバランタイン12年をチョイス。
どちらも2,000円前後で買えるお手頃なウイスキーですが、このあたりの価格帯からはお店ではなかなか出てこないですよね。
せっかく買うなら自分に合う一本を選びたい!そんなあなたの声にお応えして、飲み比べてみました。
ジョニーウォーカー ブラックラベルとは
ジョニーウォーカー。ウイスキーをあまり詳しくない方でも一度くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。世界で最も売れているウイスキーがこのジョニーウォーカーシリーズです。
一番安価なものはレッドラベルで、それに次ぐのがこのブラックラベル。他にもグリーンラベルやダブルブラックなど様々な種類がラインナップされており、最も高価なものがブルーラベルです。
ちなみに、世界で最も売られているというのは”単一の銘柄として”ではなく、”シリーズ累計として”の計算です。
このジョニーウォーカーという名前、創業者の名前をそのままとったのかな?と思われたそこのあなた。惜しいです。実は創業者はジョン・ウォーカー。ブランディングの際に、彼のあだ名でもあったジョニーを取って、この名前になりました。
ラベルは常に24度傾けて張られています。これは遠くから見ても一目でジョニーウォーカーだと分かるようにするための工夫なんですね。他にも、ボトルが四角いのは長距離輸送をする際にも転がらないようにという工夫であったり、そうした販売や流通に至るまで細かな配慮がNo.1ブランドの一つの要因なのかもしれません。
ボトルの下部に描かれている人。これは通称「ストライディングマン」と呼ばれており、創業者であるジョン・ウォーカーをモチーフに彼の子孫がスケッチしたことが知られています。
さらにその下部には12という数字。これは12年熟成ものであることを表しています。ブレンデッドウイスキーの場合は、その原酒の最も若い年数を記載することが義務付けられていますので、ブレンドされたウイスキーすべてが12年以上かけて作られたものであることが分かります。
この1本にとてつもない苦労や想いが込められていると知ると、味わいも変わってきそうですね。
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バランタイン12年とは
世界的にも有名なブレンデッドウイスキーの一つ。スコッチウイスキーの中で見ると、販売量はジョニーウォーカーに次ぐ第2位。ジョニーウォーカーに匹敵するような万人受けの味ということでしょうか。
『バランタイン』というブランド名は、創業者のジョージ・バランタインから取られています。バランタインという名前を聞くと、「バランタイン ファイネスト」の方を想像するかもしれませんね。
ジョージ・バランタインが創業者ではありますが、実は起業した時にはすでに60歳を超えておりました。彼の遺志を息子が受け継ぎ、完成させたのがバランタインファイネストという逸品だったのです。
その後は何代ものブレンダーを引き継ぎながら、バランタイン17年や30年といったシリーズを生み出していきました。このバランタイン12年についてもその一つです。
ジョニーウォーカーブラックラベルと同様に、全ての原酒が12年物以上であり、とてつもない手間暇がかけられていることが分かりますね。
ちなみにボトルに描かれているエンブレム、気になりますよね?実はエンブレムの中央には盾が描かれています。またその盾にも4種類の絵が描かれているのが分かりますでしょうか?
実はこれ、右上から時計回りに、「水・樽・ポットスチル・大麦」とウイスキー4種の神器が描かれているのです。
それをスコットランドの国旗や白馬で飾るという、なんとも英国らしい威厳のあるエンブレムですね。
今回のテーマからはそれますが、バランタインシリーズから優しい甘さを楽しむことが出来ずバランタインバレルスムースもご紹介しています。
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徹底比較!
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香りや味わいの違い
ジョニーウォーカーブラックラベルの香りは、ほんのりスモーキーさを感じられます。ただ、煙たすぎるということは決してなく、ベースとしてはカラッとした心地よい香りの中に、ほんの少しだけ煙たさがある印象です。
一方で、バランタイン12年の香りは対照的に甘さを最初に感じられます。フルーツと花の間くらい、絶妙な優しい甘さを楽しめました。
こうして嗅ぎ比べてみると、煙たさと甘さの方向性は違えど、『ほんのり楽しめる』という度合いは一致しているような気がします。6:4なのか4:6なのか、そういった違いです。面白いですね。
それぞれストレートで飲んでみます。まずはジョニーウォーカーブラックラベルから。
口に含んでみると、不思議なことに先に甘さが来ます。そのあとは優しいスパイシーさが続いてからコクが残る印象。
一方のバランタイン12年は想像通り甘さが来て、そのあとはさらっと喉から消えていくという印象です。
じっくりとコクを味わいたいというあなたにはジョニーウォーカーブラックラベルを、やさしい甘さをさらっと楽しみたいというあなたにはバランタイン12年がよさそうです。
おすすめの飲み方
どちらも、ロックをおすすめします。というのも、加水することでどちらもまろやかさが増す印象があるからです。2,000円台を超えてくると、ストレートで飲んでも喉の焼け付き感はかなりおさまりますが、この2本はその点においても100点満点。そういった意味でストレートでも飲んでいただきたいですが、ロックにすることでさらに角が取れて素敵な味わいになりました。
もしあなたがハイボールで飲みたい!という気分なら、非常に甲乙つけがたいですがジョニーウォーカーブラックラベルをおすすめします。
レビュー比較
さて、ここからはECサイトから各種レビューをご紹介します。ウイスキー好きの皆さんはどんなレビューを書かれているのでしょうか。まずはジョニーウォーカーブラックラベルです。
ほどよいスモーク感やコストパフォーマンスの高さに満足されている方が多数でした。この点は私も大賛成です。
続いて、バランタイン12年を見てみましょう。
12年とはいえ普段飲みにには贅沢すぎる味わいです。
コスパも良いのでリピートしたいです。
バランタインシリーズを飲み比べて12年に行きつくという相当な猛者がいらっしゃるようですね。さすが世界No.2は伊達じゃなさそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は世界でも売り上げNo.1とNo.2の2銘柄にスポットライトを当て、ラベル・エンブレムの話から味わいまで紹介いたしました。
少し煙たいものを飲みたいあなたにはジョニーウォーカーブラックラベルを、逆にほんのり甘いものを飲みたいあなたにはバランタイン12年がおすすめです。
とはいえ、どちらも素晴らしい仕上がりのウイスキーですので、ぜひ2本とも買ってしまいましょう。素敵なウイスキーライフをお楽しみください。