トランプのキングのようなイラストでおなじみのブラックニッカ。とんでもなく安いことでも知られていますね。
そのブラックニッカシリーズのなかでも上位クラスに位置するブラックニッカスペシャル。
ブラックニッカクリアはそんなに美味しくなくて…という印象がある方も、むしろそういった方でこそ、ブラックニッカに対するイメージが変わるかもしれません。
それでは、今回はこちらの一本をいただきます。
Tap & Go !
基本情報
まずは銘柄自体の基本的な情報からまとめていきます。
アルコール度数やボトル展開、日本における製造流通などついて触れていきましょう。
720mL/42% ボトル
現在日本で展開されているボトルは、720mLのほかに1440mLのものがあります。
アルコール度数はどちらも42%であり、一般的なウイスキーよりは少し高いアルコール度数となっています。
ブラックニッカクリアの37%から、ブラックニッカディープブレンドの45%まで、幅広いアルコール度数のラインナップが用意されていますね。
ちなみに、シリーズの他の銘柄では180mLのミニボトルや4Lの業務用ペットボトルまで用意されていますが、このブラックニッカスペシャルに関しては、720mLと1440mLだけの展開となっています。
知る人ぞ知る、といった位置づけと言えるかもしれませんね。
竹鶴政孝自身でブレンドした自信作
ニッカシリーズの起源は、あの有名な竹鶴政孝が始めた大日本果汁株式会社にあります。
本場スコットランドで修業を積んだ竹鶴自身が、いいウイスキーを安価に提供したいという思いからニッカウヰスキーを誕生させます。
ブラックニッカは、そのニッカシリーズの魂を継いだ大人気シリーズなのです。
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1,000円台でここまで進化した1本を、ぜひご褒美に。
カフェグレーンの優しい甘み
ブレンデッドウイスキーの面白いところは、蒸留所の環境や麦の良しあしだけでなく、ブレンダーの個性を反映させた味わいを楽しめるところですよね。
このブラックニッカシリーズには、カフェグレーンがブレンドされていることが知られています。
カフェグレーンと聞いてコーヒー豆かな?と想像された方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実はコーヒーとは全く関係なく、カフェ式蒸留機を使って蒸留した銘柄であることから、そう名付けられています。
カフェグレーンという銘柄自体も、ニッカウヰスキーから個別で販売されています。
このカフェグレーンは、チョコレートを思わせるような優しい甘みが特徴的です。ブラックニッカスペシャルにも、その優しい甘さが継承され、多くの日本人の口に合いやすいテイストとなっています。
価格は上から2番目
ブラックニッカシリーズだけで見ると、一般的な700mLクラスのボトルでは、上から2番目の価格で展開されています。
メーカー希望小売価格の最上位はブラックニッカディープブレンドで、1,500円(700mL)です。このブラックニッカスペシャルは1,350円(720mL)となっています。
最上位といっても2,000円弱で手に入るリーズナブルな部類ですね。
ブラックニッカと言えば600円台のウイスキーでしょ?というイメージがあるかもしれませんが、そのブラックニッカクリアを買うのであれば、もう少し色を付けて上位のウイスキーをご検討いただきたいというのが正直なところ。
レビュー
真っ黒なボディの金色の印字、なんともおしゃれです。
真四角のボトルもアンティークさを感じていいですね。素敵な晩酌タイムを演出してくれそうです。
どんな香り?
まずはストレートから。
公式のテイスティングノートにもあるように、大麦のさっぱりとした甘い香りが真っ先に入ってきます。思っていたよりも爽やかですね。何度か香りを楽しんでいるうちに、後から奥の方で燻製のような香りも感じられます。
蜂蜜のようなどっしりとした甘さではなく、ほんのりと草っぽさを感じるいい香り!
それでは水割り/炭酸割りにしてみます。
水による加水があると、香りは急激に弱くなってしまう印象です。この辺りは熟成年数やピートの有無によっても分かれるところでしょうか。言われてみれば甘い香りがするかも・・・?という程度。
ストレートで甘い香りがあるというイメージが無かったら、少し難しいかもしれませんね。
どんな味わい?
ストレートから頂きます。
アルコール度数42%だからか、最初の一瞬だけ舌先にピリッとした辛さを覚えましたが、すぐになくなります。
その後にはキャラメルのような甘さがぐっと押し寄せてきて、徐々に薄くなる感じ。
口の中には甘い余韻が残りますが、それがキャラメルを薄めたような甘さではなく、比較的ドライな甘さを感じます。穀物由来の甘さでしょうか。
続いてはロックで。
ロックによる加水があると、香りの面では少し物足りなさを感じてしまいますが、全体的な味わいのバランスは崩れていない印象です。
正直、この価格帯にもかかわらずロックでこれほど美味しいとなると、文句なしです。
最後に水割り/炭酸割りでいただきます。
ストレートの時に感じられたキャラメルのような甘さはかなり薄まってしまいますが、穀物由来の乾いた甘さが最初から最後まで続きます。
食事の邪魔をする甘さではなく、さわやかな甘さなので、飲みすぎ要注意ですね。
おすすめの飲み方は?
正直悩ましいですが、やはりハイボールがおすすめです。そのままハイボールだけで飲んでもよし、食事に合わせてもよしで、万能な一本と言えます。
ロックやストレートも大変美味しいので、ぜひ召し上がっていただきたいです。
みんなのレビュー
それでは、ECサイトで購入されている皆さんのレビューを見てみましょう。
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ストレートから水割りまでぶれない甘さが特徴。
バラエティ豊かに楽しめる一本ですがぜひロックで!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、ブラックニッカシリーズのなかでも上位に位置するブラックニッカスペシャルをご紹介いたしました。
カフェグレーンを含む優しい甘さと、穀物由来の乾いた甘さが同時に楽しめるハイクオリティな一本です。
ぜひ素敵なウイスキーライフのヒントになりますと嬉しいです。